作品紹介
2022.07.21.Thu

十禅寺の住宅

コンセプト

当社が、地球温暖化問題に危機感を覚え、この問題に建築設計事務所として真正面から取り組み研究・開発を重ね実現した省エネハウス「ハイブリッドエコウィンハウス」の第1号住宅である。
施主は、ご夫婦と小さいお子さんの三人家族であった。
最初のヒアリングで施主より、住んでいる賃貸アパートでの間取りの使い勝手の悪さ、暖房を設置している部屋とそうでない部屋の寒暖の差、また、冬季における室内の寒さやアルミサッシなどの結露の問題、メゾネットにより生活動線の分離化による生活の不便さなどを話され、新築する住宅ではこのような問題をクリアする理想の家を希望された。
私たちは、家族が生活の中でごく自然的にコミュニケーションを図るよう、大きな吹抜けを介した2階リビングアクセス型プランをご提案した。
また、上下階の寒暖の差については、独自に開発した24時間換気空調システム・エコウィンエアーユニットにより、床暖房・床冷房を実現させながら直接体感に作用する輻射空間を実現させ、断熱・日射制御という観点から、ロクス次世代外張り断熱工法(型式認定)の採用、窓には樹脂サッシ(LOW-Eガラス仕様)、そしてパッシブデザインによる南中高度により庇の出を決定するなどのパッシブ・アクティブデザインを意識して設計している。
私達ロクスが、何年もかけて取り組んできた結晶が、初めて形として実現した記念すべき住宅である。

物件概要
所在: 熊本県熊本市十禅寺
用途: 専用住宅
階数: 地上2階建て
延床: 115.00㎡
施工: (株)KEC