- 建築設計
- ecowin HOUSE
尾ノ上の住宅
くまもと型復興住宅
2016年4月14・16日に熊本を連日襲った熊本地震によって、ご自宅に被害を受けられたお施主さまの建て替えです。新しいお住まいは、外張り断熱による高断熱(気密)住宅、制振ダンパーを組み込んだ〈制振 + 耐震等級3 〉の安心安全な住まいです。また、冷暖房には輻射式冷暖房装置ecowinハイブリッドを導入した当事務所ロクスが提案する省エネで健康快適な【くまもと型復興住宅】です!
■計画・提案・設計
地震後の4月27日に、被害を受けたお住まいの安全性の確認、また、今後の補強や改修方法をどうしたら良いか?の相談を受けたことからご自宅に初めてお伺いしました。
被害を受けたお住まいは、新耐震基準以前に建設された住宅でもあったこともあり、その場で当時の図面を見させて頂く中で筋交いの量、バランス、また、被害状況からこのお住まいに今後費用をかけて改修対応をしていくことが本当にお施主さまにとって適切なのか?疑問が残る中でご自宅を全て見て回りました。
その中で、敷地を含め見て回る中で、北側に菜園や庭にされている空地があることに気付き、また、近隣を見わたすと賃貸マンションが多く建っていることから、その場で、一旦被害を受けたお住まいに応急処置で住まわれながら北側の限られた空地にコンパクトな総二階の住宅を建設し、完成後に引っ越しを行いその後に既存のお住まいの解体(公費解体)を行う。
そして、解体後に空地となった部分に、全面に舗装を行い月極めの貸し駐車場として整備し貸すことで、駐車場家賃収入で新築の自宅建設費用の銀行返済の一部として利用する。という全体像のご提案をその場でさせて頂きました。
数ヶ月熟考をされ、建て替えの決断をされてから地震からちょうど一年6ヶ月のこの日、無事に竣工を迎えることができ、設計デザイン・監理者として大変嬉しく思います。
物件概要 |
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