作品紹介
2022.07.21.Thu

葬祭場 リニュ-アルデザインI

全国展開をされている家族葬のファミ-ユ様の熊本最初の築8年が経過した直営施設「長嶺東ホール」の、主に内部。~外部植栽は今回の改修で新設~(元々の施設の設計は他社設計による)

私達は、同社の理念である、故人様と残されたご遺族、そのご「家族」のため、その家族をひとつにする場所・空間・時間を新たな概念でデザインし直すことをテ-マとしました。

ここで要望されたテ-マは以下3つでございました。

  1. 「家族」が一緒に過ごす時間を一番に
  2. コミュニケ-ションが生まれる空間
  3. 地域への開放・貢献、である。

私達は、旧施設において、上記3つを満足させるために、既存を可能な限り生かしつつ慎重にデザインを行いました。。

施設は、各スペ-スが均一でメリハリの無い、どこか故人との離れ(別れ)の場にふさわしくない色調・素材感であったため、これを全面的に変えることとしました。また、呈茶室と家族控室の中間の性格になるようなスペース「家族リビング」を設けています。この家族リビングはソファ-等を置き、足腰の弱いお年寄りが気軽に座れ、また、自宅でいうところのリビング(居間)のような空間になるように、視線は通すが領域をつくるような曖昧なスクリ-ンを呈茶室との間に設けています。

呈茶室に設けた一輪挿しは、故人の好きだった花を飾れるよう壁面に設けています。

一輪の花がやさしく醸し出すその表情は、自分のために集まってくれた弔問客をやさしく見つめる故人の笑顔ともいえる気がします。

 

左:全て旧室内
右:上段より/斎場/ロビ-/呈茶室/家族控室より家族リビングを見る/家族控室

物件概要
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