2022.07.25.Mon
- 建築設計
- 新築
- その他
- 鉄骨造
靴のための倉庫
福岡県の新宮町に拠点を置く、輸入靴を扱う会社の事務所+倉庫である。
依頼主より要求されたプログラムは、全国のデパート等に配送する前の輸入靴3000足を一時保管できる収納する倉庫と、それを管理する事務所部分であった。
私達は、靴を保管する収納什器の数量、サイズ、また、一時的に変動する収納量の増分をリサーチした上で平面計画を検討した。依頼主との打合せの中で、収納什器がタテヨコ自由に配置出来れば、構造架構を大きなスパンで構築しなくてもスペースとして問題が無いという観点から、収納什器の数種類のサイズから最少公倍数を導きだし、その交点に柱を配置し空間を構成した。これは、通常、外周に柱を設け内部はガランドウにしてフレキシブルにするという方法とは別の方法で、柱はあるが収納什器が自由にいかようにも置けるという意味で、違うフレキブル性を作りだしている。このことにより、本体自体の重量が大幅に省略され、通常の倉庫で使用する鉄骨量と比較した場合のm2当たりの使用量の削減、また、軽量化による基礎への負担低減(杭工事へも影響)となり、コストダウンが図れている。
機能性と構造美によって作りだされたこのワンルームは、倉庫としての新しい空間性を作りだしている。
物件概要 |
|
---|